オンラインカジノ依存が急増！相談件数11倍の実態と背景とは

近年、オンラインカジノ利用による依存症問題が急速に広がりつつあります。
公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」によると、過去5年間で相談件数が約11倍に増加。

この急増は、オンラインカジノが新たな社会問題として浮上しています…

依存が急増する統計データ

公益社団法人による相談件数の推移を見てみましょう。

わずか5年で相談件数が大幅に増加。特に、若年層や主婦層がターゲットになりやすいとされています。

手軽さと24時間アクセス可能な環境
スマートフォンやパソコンさえあれば、オンラインカジノは24時間どこでも利用可能です。
従来のギャンブルと比べ、物理的な制約がほとんどなく、ハードルが大幅に低い点が特徴です。
この「手軽さ」が、気軽に始められる一方で依存を助長しています。
コロナ禍による利用増加
新型コロナウイルスの流行による外出自粛がオンラインカジノの利用を後押し。
2020年以降、外出制限や自宅時間の増加により、スマホやPCを活用した娯楽への依存が進んでいます。

オンラインカジノ依存は、特に若者に深刻な影響を及ぼしています。

大学生がオンラインカジノにのめり込み、結果として700万円もの借金を抱える事態に陥りました。
24時間アクセス可能なスマホという便利さが、若者をギャンブル依存に陥らせる大きな要因の一つです。以下の表でそのリスクをまとめました。

影響	具体例
金銭的負担	学生が借金（例: 700万円）を抱え、学業や将来設計に悪影響を与える。
家族への波及	両親が借金を肩代わりし、家族全体が経済的に追い込まれる。
精神的ストレス	学生自身の自己嫌悪や家族間のトラブルが増加。

「ギャンブルで全財産を失った家族」
実際の事例では、ギャンブル依存症の息子を支えるために、60代の母親が1000万円以上の送金を続け、最終的に家計が破綻しました。

この息子は資金を調達するために闇バイトに手を染め、さらに犯罪行為にまで及びました。

こうした事例から、ギャンブル依存は金銭的な問題だけにとどまらず、以下のようなリスクを伴うことが分かります。

リスクの種類	具体的な影響
金銭的リスク	借金の連鎖、家庭の破綻、最悪の場合は自己破産。
犯罪への加担	闇バイトや詐欺行為に手を染めるなどの違法行為への関与。
心理的・社会的負担

依存症は病気：ギャンブル依存からの回復を目指す支援団体の活動

ギャンブル依存症は「病気」として捉えられ、専門的な治療や支援が必要です。横浜市にある女性専用デイケア施設「ぬじゅみ」は、依存症からの回復を目指す女性たちを支える取り組みを行っています。

この施設では、利用者がグループミーティングや心理カウンセリングを通じて自分の問題と向き合い、社会復帰を目指しています。施設長の金山歌代氏は、

「依存症は一人では克服が難しい。家族や支援団体との連携が不可欠です。」
と強調しており、依存者の孤立を防ぐ重要性を説いています。

支援プログラムの内容

施設に通う女性の一人は、700万円の借金と家庭崩壊を経験しながらも、2年間の支援プログラムを通じて新たな仕事を見つけ、家族との関係を修復しました。
このような例は、依存症からの回復が可能であることを示しています。

このオンラインカジノのニュースを見て、5年間での相談件数が多いと感じるか少ないと感じるかは、人それぞれの受け取り方によるのではないでしょうか？

大切なのは、適度に楽しむことを心がけることです。ギャンブル依存のリスクやオンラインカジノの最新動向をきちんと把握し、健全な範囲で楽しむことが重要。